バフェット vs アックマン — 今の市場は割安か、そうでないか
バフェット vs アックマン — 今の市場は割安か、そうでないか
ナスダックが1週間で3%以上下落した。トランプが「戦争を終わらせられるかもしれない」と発言した翌日、3%以上反発した。その翌日にはイランを「石器時代に戻す」と脅したが、市場は動じなかった。前日の楽観論にまだ乗っていたからだ。
これが市場の本質だ。合理的でもなく、効率的でもない。短期的には、その場で最も大きな声に従うだけだ。
この混乱のさなか、存命する最も成功した投資家二人がまったく正反対の見解を示した。
ウォーレン・バフェット:「これまで見たものは何でもない」
火曜日のCNBCインタビューで、バフェットは明確だった。
市場は割安かと聞かれ、「いいえ」と答えた。バークシャーの株価が50%以上下落したことが3回あったと指摘。5〜6%の下落は彼にとって何の意味もない。5〜6%のプレミアムやリターンのために投資しているわけではないからだ。
キャッシュポジションは依然として3,700億ドル以上。新CEOグレッグ・エイベルと毎日一緒に仕事をしているが、投資の最終決定権はグレッグにある。最近小規模な買い付けをしたが、内容は非公開。
最も重要な発言はこれだ:
「私にできるのは、ビジネスの価値について合理的なアイデアを持つことだけだ。市場がどう動くかは分からないし、他の誰にも分からない。」
市場の方向性を予測できると思うこと自体が「クレイジー」だと。何十年も言い続けてきたメッセージだが、今この瞬間に特別な重みがある。
現時点では驚くようなディールは見つかっていないが、市場がさらに下がれば現金を投入すると述べた。
ビル・アックマン:「歴史上最高の買い場」
同じ週、アックマンは正反対のポジションを取った。
世界最高品質の企業が極端に安い価格で取引されていると投稿。「ノイズを無視せよ。これは歴史上最も一方的な戦争の一つだ。良い結末を迎え、巨大な平和配当の可能性がある。」
歴史上、高品質株を買う最良のタイミングだとまで言った。
二つの視点を比較
| ウォーレン・バフェット | ビル・アックマン | |
|---|---|---|
| 現在のバリュエーション | 割安ではない | 極端に割安 |
| アクション | 3,700億ドルの現金保有、待機中 | 積極的に買い推奨 |
| 市場見通し | 誰にも分からない | 戦争終結 → 平和配当 |
| 核心メッセージ | 企業価値に集中、市場を無視 | ノイズ無視、高品質を買え |
| リスク認識 | さらに下がる可能性がある | すでに十分下がった |
どちらが正しいか
どちらも部分的に正しい。
バリュエーションの判断では、バフェットの方が的確だ。市場全体が割安とは言い難い。S&P 500は依然として長期平均PERを上回っている。
しかしアックマンが言うように、個別の高品質企業がセルオフで割安になっているのも事実だ。ただし、大多数の投資家が追いかけている銘柄ではない可能性が高い。
実際に機能するのはこれだ。今日の午後に市場がどう動くか、来四半期どうなるか、誰にも分からない。毎月・毎四半期の定額積立(ドルコスト平均法)で低コストインデックスETFを買えば、米国経済の成長とともに資産が増える。その上で、良い企業を合理的な価格で買う — バフェットが60年間やってきたことだ。
ノイズを無視するのは、習慣になると実は楽しい。証券口座を開かない。やむを得ず書類のために開く時は残高を隠す。上がる数字に執着すると自分が無敵だと錯覚し、下がる数字に執着するとすべてがゼロになると思い込む。どちらも非合理的で、どちらも長期的な資産形成の役に立たない。
FAQ
Q: バフェットとアックマンの意見が違うなら、個人投資家はどうすればいいですか? A: 二人の共通点に注目すべきだ。どちらも「短期的な市場の動きは予測不能」という点では一致している。違いは「今の価格で買うべきか」だけだ。個人投資家にとって最善の答えは、定期的な積立投資を継続し、個別銘柄は自分の分析基準に合致した時だけ買うことだ。
Q: DCA(ドルコスト平均法)は下落相場でも本当に有効ですか? A: むしろ下落相場でこそDCAの真価が発揮される。安い価格でより多くの口数を買えるからだ。重要なのは、市場が下がったからといって追加投入するのではなく、事前に決めた金額とスケジュールを守ること。それ自体がマーケットタイミングの排除になる。
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