100倍株に共通する5つの条件と、私が加える6つ目
100倍株に共通する5つの条件と、私が加える6つ目
TL;DR 100倍株に共通する条件は五つです。持続的な成長、高い資本利益率、再投資できる滑走路、オーナー目線の経営陣、そして時間。私はここに六つ目を足します。支払う価格です。五つを満たしてもバブル価格で買えば、10年待って元本に戻るだけということが起こります。
五つの条件はどこから来たのか
クリス・メイヤーの100 Baggersは、10倍、20倍、さらには100倍になった株を数百銘柄調べ上げ、それらの共通点を探した本です。私はこの結論が今も有効だと考えています。条件が奇抜だからではなく、多くの投資家がこの五つのうち二つか三つだけ確認して、残りを飛ばしてしまうからです。
以下の五つは覚えておく価値があります。
1. 強い成長、しかも長く続く成長
売上と利益が上がっていること。1年ではなく、何年も、できれば数十年にわたって連続で。
ここでの鍵は成長率ではなく持続性です。ある年に40%成長した会社より、10年間毎年18%ずつ成長した会社のほうが、はるかに強力な結果を生みます。成長はこの構造全体を回す燃料であり、燃料が一度に燃え尽きればどこにも行けません。
2. 高い資本利益率
平易に言えば、会社が自らの事業に1ドルを再投入したとき、その1ドルがいくら稼ぐかということです。
最も優れた事業は1ドルを投じて毎年15%、20%、30%の追加利益を生み出します。しかもそれを繰り返します。これが回り続けるエンジンです。資本利益率の低い会社が成長するには資金を投入し続けるしかなく、その資金は結局、増資であれ負債であれ株主から出てきます。
3. 再投資する滑走路
高い利益率だけでは足りません。その高い利益率で資金を投入し続けられる場所が必要です。
巨大で成長している市場を攻めている会社には、長く走る余地があります。そして現実的に、そういう会社はたいてい規模が小さい。私はこの話をよくするのですが、時価総額5兆ドルのエヌビディアがここから100倍になるとはどういうことか考えてみてください。500兆ドルです。10年でも20年でも、米国経済全体の規模と並べれば飲み込みにくい数字です。
一方、時価総額10億、20億ドルの会社が1,000億ドルになるのはどうでしょうか。もちろんその多くは停滞するかゼロになります。しかし一部は実際にその旅をやり遂げます。こちらのほうがはるかに飲み込みやすい数字です。小型株の領域を丸ごと無視してはいけない理由がここにあります。
4. オーナーのように考える経営陣
これは最も定量化しにくく、だからこそ最も過小評価される項目です。
賢明で誠実なリーダー、できれば創業者か、会社の株式を大きく保有している人物であること。純資産の相当部分がこの会社に縛られている経営陣は、オーナーのように考えます。給料を受け取る雇われ人のようには考えません。この差は好況期には見えず、危機局面で決定的に表れます。
5. 時間と忍耐
誰もが最も過小評価するのがこれです。10倍は1年では起きません。5年でもたいてい起きません。多くの場合、ただ持ち続けて複利を回した結果として現れます。
クリス・メイヤーの最大の教訓を一つ挙げるなら、私はこれを選びます。忍耐強い保有者になること。この計算式は放っておいて初めて機能します。チャーリー・マンガーの表現が正確です。良い資産を買い、複利を不必要に中断しないこと。
そして六つ目、価格
ここに私は一つ足します。支払う価格は依然として重要です。
完璧な10倍候補であっても、とんでもないバブル価格で買えば結果は壊れます。10年待ってようやく元本に戻るというシナリオは実在します。ですから五つのチェックリストを通過することは第1段階にすぎません。第2段階は常に同じ問いです。これは本当はいくらの価値で、今いくら要求されているのか。
| 条件 | 確認方法 | よくある誤読 |
|---|---|---|
| 持続的成長 | 5〜10年の売上・利益トレンド | 直近1年の成長率だけ見る |
| 高い資本利益率 | ROIC・ROEのトレンド | 水準だけ見て方向を見ない |
| 再投資の滑走路 | 市場規模に対する現在の浸透率 | すでに巨大な会社に100倍を期待する |
| オーナー経営陣 | 内部者持株比率、創業者の関与 | 決算説明の口調で判断する |
| 時間 | 実際の保有計画 | 2倍で利益確定する |
| 価格 | 内在価値に対する現在価格 | 良い会社なら価格は関係ないと考える |
このチェックリストの実際の使い方
私のやり方は単純です。気になる銘柄に出会ったら、上の六項目それぞれに一つずつ答えを書きます。六つすべてを通過する会社はほとんどありません。それが普通です。重要なのは、どの項目で引っかかったかを知ることです。
資本利益率で引っかかったなら、それは時間と規模が解決しうる問題です。再投資の滑走路で引っかかったなら、事業がどれだけ優秀でも構造的に10倍は難しいということです。価格で引っかかったなら、それは銘柄の問題ではなくタイミングの問題なので、ウォッチリストに入れて待てばいい。同じ不合格でも意味がまったく違います。
もう一つ付け加えます。このチェックリストは銘柄を選ぶ道具であると同時に、売らない理由を確認する道具でもあります。すでに2倍になった保有銘柄で六項目を埋め直し、それでも全部通過するなら、答えは何もしないことです。その差がどれほど大きいかについては、複利の時間価値を30年・20年・10年で計算した記事も併せてご覧ください。
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