2025年金融市場を振り返る:米国例外主義からエブリシング・ラリーまで
🌊 2025年、本当にドラマチックな一年でした
2025年の金融市場を一言で表すなら、**「極端から極端へのジェットコースター」**と言えるでしょう。年初から年末まで、市場のムードが何度も完全に逆転する場面を目撃しました。投資家にとっては息つく暇もない一年でしたね。
この記事では、2025年の市場がどのように推移したか、四半期ごとに丁寧に整理してお伝えします。過去を振り返ってこそ、未来が見えてきますから!😊
📈 第1四半期:米国例外主義(US Exceptionalism)
今年初め、金融市場を支配していた言葉は間違いなく**「米国例外主義」**でした。
アメリカ以外に答えはない?
世界中の資金がブラックホールのようにアメリカに吸い込まれていきました。米国株は空高く舞い上がる一方、他国の株式は軒並み下落するという、実に独特な状況でした。
当時の状況をまとめると:
- 🇺🇸 米国資産を買うにはドルが必要なので、ドルが驚異的に強くなった
- 💵 ドル/ウォン為替レートが1、2月に1,480ウォンを突破
- 📊 米国株だけが上昇し、それ以外は下落
この時の市場のコンセンサスは明確でした。「アメリカ以外どこに行くの?」という雰囲気でしたね。
🔥 第2四半期:セル・アメリカ(Sell America)
しかし4月2日、状況は完全に逆転しました。
解放の日、関税の始まり
トランプ政権が本格的に関税を課し始めたことで、市場のムードが180度変わりました。突然、「アメリカを仲間外れにすべきだ」、**「米国資産をすべて売るべきだ」**という声が大きくなり始めました。
セル・アメリカ現象:
- 📉 米国の株式、債券、ドルを同時に売却
- 💱 株価が下がるのにドルも弱くなるという異例の状況
- 🌍 「トランプの関税下では、むしろアメリカが孤立する可能性がある」という懸念が拡大
本当に驚いたのは、通常株価が下がると安全資産であるドルが強くなるのに、この時はドルも一緒に下がったことです。市場がアメリカ自体への信頼を失いつつあるようでした。
🐔 中盤:TACOの登場(Trump Always Chickens Out)
5月、6月を経て、新しいキーワードが浮上しました。それが**「TACO(タコ)」**です。
トランプはいつも引き下がる?
TACOは「Trump Always Chickens Out」の略です。文字通り「トランプはいつも怖気づいて引き下がる」という意味です。
実際に起こったこと:
- ⏸️ 関税を90日間延長
- 🇨🇳 中国に対しては「1年後に見ましょう」と猶予
- 💡 必要な場合はいつでも柔軟に引き下がる姿勢
市場はこれをポジティブに解釈しました。「ああ、トランプも市場を完全に壊すつもりはないんだな。無謀に突き進むのではなく、市場をケアしているんだな」と。
この認識が広がるにつれ、市場に安堵感が戻り始めました。
🚀 第3〜第4四半期初め:エブリシング・ラリー
TACOの認識とFRBの利下げ期待が重なり、ついにラリーが始まりました!
すべての資産が上昇した
エブリシング・ラリーの特徴:
- 📈 株式が上昇
- 🥇 金価格が急騰(ディベースメント・トレード)
- 💰 通貨価値下落へのヘッジ需要が爆発
特に金価格が大きく上昇したのは注目に値します。これは**「ディベースメント・トレード」**と呼ばれ、通貨価値が崩壊する可能性への懸念から、実物資産である金に避難する動きでした。
😮💨 年末:小休止
そして今は?少し息を整えている段階です。
なぜ小休止なのか?
いくつかの理由があります:
- 🏦 利下げを一時停止する可能性があるというシグナル
- 🌐 各国の中央銀行がそれぞれ異なる方向に動き始めている
- 📊 市場が新しい方向性を模索中
📝 2025年のまとめ
| 時期 | キーワード | 特徴 |
|---|---|---|
| 第1四半期 | 米国例外主義 | 世界の資金が米国に集中、ドル超強気 |
| 第2四半期 | セル・アメリカ | 関税ショック、米国資産売却 |
| 中盤 | TACO | トランプの柔軟な姿勢、市場の安堵 |
| 第3〜4四半期 | エブリシング・ラリー | すべての資産が同時上昇、金急騰 |
| 年末 | 小休止 | 政策の不確実性、方向性の模索 |
💡 おわりに
2025年は本当にドラマチックな一年でした。年初に「アメリカだけが答えだ」と叫んでいた市場が、数ヶ月で「アメリカを売れ」に変わり、再び「すべて買え」に転じたのですから。
このような劇的な変化は投資家に重要な教訓を与えてくれます。市場はいつでも逆転する可能性があること、そして一方向に全力投球するのは危険だということです。
来年はどんなドラマが待っているのでしょうか?次の記事では、2026年に注目すべき重要なイシューを整理してお届けします!📅