AIデータセンターのゴールドラッシュ:SMCIがバリューチェーンで最も割安な理由
AIデータセンターのゴールドラッシュ:SMCIがバリューチェーンで最も割安な理由
オラクルの決算が発表された日、株価は12%ジャンプした。
同じ週にエヌビディアがNebiusへの20億ドル追加投資を発表し、Nebiusも14%急騰。しかしAIサーバー市場の22%を占めるSuper Micro Computerは? 4%下落。
この乖離が語るのは明確だ。市場はまだデータセンターインフラのバリューチェーン全体を価格に反映できていない。
オラクルの転換点
オラクルが今回の決算で見せたのは、単なるサプライズではなかった。
クラウド部門の売上89億ドル。年間ガイダンスを900億ドルに上方修正。AIコンピューティングパワーを貸し出すためのデータセンター建設に今年だけで500億ドルを投資すると再確認した。
これはオラクルが単なるソフトウェア企業からAIインフラ企業へと変貌している証だ。そしてこの変化の速度は、市場の想定より速い。
エヌビディアの投資が示す方向
エヌビディアがNebius(NBIS)に20億ドルを追加投資したのは、単なる財務的投資ではない。
NebiusはAIデータセンターインフラを構築し、他企業にリースする会社だ。エヌビディアがこの会社に資金を投じる理由はシンプル — GPU需要が溢れており、そのGPUを設置するデータセンターがもっと必要だからだ。
これはサプライサイドからの確認シグナルだ。AIインフラへの需要が現在の供給能力を超えているということ。
SMCIが割安である理由
ここで私が最も注目しているのがSuper Micro Computer(SMCI)だ。
オラクルがデータセンターを建て、Nebiusがインフラを拡張し、4大ハイパースケーラー(Meta、Alphabet、Amazon、Microsoft)が今年AIに7,000億ドル以上を投じる予定なら — そのデータセンターに入るサーバーは誰が作るのか?
データセンターの床にエヌビディアのGPUチップを数百万個置くわけではない。接続されたサーバーに搭載する必要があり、AIサーバー市場の22%をSMCIが占めている。
主要数値:
- 今年の売上目標:400億ドル以上
- 前年比成長率:87%
- 年初来の株価:わずか6%上昇
オラクル+12%、Nebius+14%の週にSMCIが-4%というのは、市場がこのバリューチェーンの連鎖をまだ適切に価格に反映していないということだ。87%の売上成長が見込まれる企業がこのバリュエーションにあるなら、今年最高の投資機会の一つだと考える。
今後の見通し
AIデータセンターの投資サイクルはまだ初期段階にある。
7,000億ドルのハイパースケーラー支出が今年執行され始めれば、バリューチェーン全体 — クラウドインフラ(オラクル)、データセンターリース(Nebius)、サーバー製造(SMCI) — が恩恵を受ける。そして最も割安なセグメントは、まだ市場のスポットライトを浴びていないSMCIのようなミッドチェーン企業だ。
データセンターはただの建物だ。サーバー、冷却システム、ネットワーク機器が充填されて初めて価値が生まれる。建物を建てる会社に投資したなら、中身を埋める会社も見るべきだ。
FAQ
Q: SMCIは過去に会計問題がありましたが、今投資しても大丈夫ですか? A: 会計問題は注視すべきリスクだが、現在の87%売上成長見通しとAIサーバー市場22%のシェアというファンダメンタルズがそれを相殺すると判断している。ただしポジションサイズの調整は合理的だ。
Q: ハイパースケーラーのAI支出が減少する可能性は? A: 短期的には低い。Meta、Alphabet、Amazon、Microsoftのすべてが今年のAIインフラ投資をさらに増やすと確認している。景気後退が来ても、AI投資は最後に削減される項目になる可能性が高い。
Q: オラクルのデータセンター事業はAWSやAzureと競争できますか? A: オラクルはクラウド市場全体でAWS、Azureと直接競争するよりも、AI特化コンピューティングインフラでニッチを攻略している。クラウド売上89億ドルと900億ドルの年間ガイダンスが、この戦略が機能していることを示している。
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