AI恐怖で売られたソフトウェア株、今が買い時である4つの理由

AI恐怖で売られたソフトウェア株、今が買い時である4つの理由

AI恐怖で売られたソフトウェア株、今が買い時である4つの理由

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TL;DR AIが雇用を奪うという恐怖から、ソフトウェア・コンサルティング・サイバーセキュリティ株が25〜52%暴落した。しかし16万4千人の労働者を追跡した実証データは正反対を示す。AI導入後、業務量はむしろ94%増加。これらの企業の売上は依然として二桁成長中だ。

16万4千人の労働者を180日間追跡したデータが公開された。

結論から言えば、AIは雇用を奪うのではなく、むしろ仕事を増やしている。集中業務の時間は9%減少したが、メール・アプリ・ビジネスツールの使用時間は94%増加した。効率化で節約された時間は、即座に別の業務に再投入されているのだ。

しかし市場はこの事実を無視してパニック状態だった。Salesforce -25%、Accenture -24%、Zscaler -52%。今年に入り、AI関連の恐怖だけで数千億ドルの時価総額が蒸発した。

私の分析では、これは過剰反応だ。そして過剰反応が生み出した価格は、投資家にとってチャンスだ。

1. Salesforce(CRM):PER15倍のAI受益株

Salesforceは今年25%下落したが、本質は変わっていない。

50兆件以上のレコードを管理するCRMシステムを、企業は10年以上かけて業務に組み込んできた。これをAIのせいで突然止めることは不可能だ。むしろSalesforceの自社AIプロダクト「Agent Force」は、過去1年でエージェントタスク数が300%増加した。

主要数値:

  • 今年の予想売上:500億ドル(二桁成長)
  • 現在のPER:15倍
  • 自社株買いプログラム強化中

昨年1月にPER56倍で取引されていた株が、今15倍だ。市場が30倍を再び認めるだけで株価は400ドル。これは過大評価ではなく、市場が過小評価しているのだ。

2. Accenture(ACN):コンサルティング危機論の盲点

「AIがコンサルタントを代替する」というロジックが、この株を高値から49%引き下げた。

しかし現実はこうだ:

  • McKinseyの調査:企業の2/3がAIスケーリングをまだ開始していない
  • PwCの調査:雇用主の半数がAIから財務的利益をまだ得ていない
  • OpenAIやAnthropicなどのAI企業が、むしろコンサルティング会社に報酬を支払って企業導入を支援してもらっている

Accentureの前四半期AI新規受注額:22億ドル。前四半期比22%増。

木曜日に決算発表予定で、予想は売上7%成長、EPS 2.85ドル。この会社は常に予想を上回る。PER14倍から20倍に戻るだけで37%のリターン、株価276ドルだ。

3. Zscaler(ZS):サイバーセキュリティの逆説

サイバーセキュリティ株は11月から急落中だ。CrowdStrike -17%、Palo Alto Networks -23%、Zscaler -52%。

きっかけはAnthropicがコードのバグをスキャンするモデルを公開したことだった。しかしここに誰も織り込んでいない逆説がある。

AIがセキュリティ企業を代替するという恐怖がある一方で、AIはハッカーの攻撃面を拡大し、AI生成攻撃が爆発的に増加している。あるソフトウェア企業は、AIが存在しないバグを幻覚で報告するため、バグバウンティプログラムを中止した。

企業が最も重要なファイアウォールの鍵をAIにそのまま渡すことはないだろう。

Zscalerの主要数値:

  • 今年の売上成長率:20%以上(40億ドル規模)
  • EPS:4ドル(力強い二桁成長)
  • 現在のPER:38倍(昨年10月の90倍から半分以下)

38倍は安くはない。しかし20%の成長率と比較すれば、そして90倍で取引されていたことを考えれば、今はかなり魅力的なエントリーポイントだ。

4. 注意すべき銘柄:Workday(WDAY)

下落した全てを買うのは間違いだ。

Workdayは過去1年で42%下落したが、他の3社とはリスクが異なる。HRと給与処理というコア製品が自動化するプロセスは、他のエンタープライズソフトウェアと比べて比較的ルーティンで標準化されている。AIが実際に売上を侵食し始める時期が、他社より早い可能性がある。

恐怖に流されずに、各企業のリスクを個別に評価すべきだ。


25年の投資経験で学んだことが一つある。市場はあらゆるストーリーを極端に持っていく。ユーフォリアであれ、パニックであれ。

AIがサイバーセキュリティ、コンサルティング、ソフトウェア企業の売上を大きく侵食する日が来るかもしれない。しかしそれは少なくとも数年先の話だ。今、これらの株は非常に強いバリュー領域に入っており、流れに逆行する勇気のある投資家が利益を得る局面だ。

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米国大学 Finance & Economics 専攻。証券会社レポートアナリスト。

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