市場暴落の歴史 — 恐怖は毎回同じ、回復も毎回同じ
市場暴落の歴史 — 恐怖は毎回同じ、回復も毎回同じ
大恐慌で株式市場が83%下落した時、失業率は25%に達し、回復にはほぼ20年を要した。その20年後、市場は14年間で815%超の成長を記録した。これが100年にわたるパターンの始まりだ。
バリュエーションが高い時に市場に入ると、その後10〜15年のリターンは期待を裏切る傾向がある。バリュエーションが低い時に入ると、その後10〜15年は爆発的になり得る。2026年現在、我々は歴史的に高いバリュエーション領域にいる。しかしそれが実際に何を意味するかを正しく理解している投資家は少ない。
1929年 — 強制売却のタイダルウェーブ
大恐慌を引き起こしたのは「人々がパニックになって売った」ことではない。本質はレバレッジだった。
銀行が投資目的で自由にお金を貸していた。市場は上がり続けていたから安全に見えた。しかし株価が下落し始めると、銀行は担保価値の下落を理由に融資の回収に動いた。投資家はマージンコールに応じるため株を売らざるを得なかった。その売りが更なる下落を呼び、更なる下落が更なる強制売却を呼んだ。
強制売却のタイダルウェーブ。投資の古い格言がある。強制的に売る時、良い価格は絶対に得られない。市場は3年間で83%下落し、第二次世界大戦が1,700万人の失業者に仕事を提供するまで完全には回復しなかった。
戦後 — 回復、調整、そして再び回復
第二次世界大戦後、市場は14年間一貫した経済成長を享受した。上昇率は815%超。しかし戦争終結後、6ヶ月で約22%の下落が訪れた。退役軍人が労働市場に復帰し、限られた雇用を巡る競争が激化、政府支出に依存していた経済の再調整が必要だった。
その調整の後は? 15年間で935%超の上昇。
1973〜74年 — インフレと金本位制の遺産
ニクソン大統領がドルを金本位制から切り離した。意図せず制御不能のインフレが発生した。FRBは金利を引き上げなければならず、株式市場は約40%下落した。
そしてその後、市場は再び長期上昇トレンドに乗った。
パターンは明確だ。暴落。回復。また暴落。また回復。恐怖の理由は毎回異なっていた — 戦争、取り付け騒ぎ、インフレ、テクノロジーバブル。だが回復は毎回やって来た。そして恐怖のピークで買った人が最も大きな報酬を得た。
ドルコスト平均法の本当の力
最近ソーシャルメディアで見かけた主張がある。「ドルコスト平均法について誰も教えてくれないこと — 市場が横ばいなら利益はゼロだ。」
これは事実ではない。
市場がA地点からB地点に下がり、再びA地点に戻った場合 — その間ドルコスト平均法を実行していたなら、B地点で購入した株がある。市場が出発点に戻った時、安値で買った株はすでに利益が出ている。
次の上昇相場が始まったら? 安い価格で積み上げた株の上からスタートすることになる。その複利効果は想像を超える。
バリュエーション — 将来リターンを決定する唯一の変数
すべての長期弱気相場は高いバリュエーションから始まった。すべての長期強気相場は低いバリュエーションから始まった。
これは単なる相関ではない。バリュエーションが高い時、その後10〜15年のリターンは低迷する傾向がある。バリュエーションが低い時、その後10年以上は驚異的なリターンを提供する傾向がある。
現在、我々は歴史的に高いバリュエーション期にいる。
投資すべきでないという意味か? 正反対だ。準備し、恐れず、下落した価格を利用して積み上げよという意味だ。次の長期強気相場が来た時 — 必ず来る — 準備していた人の資産価値は爆発的に増えるだろう。
恐怖 vs 反応
すべての暴落において、恐怖そのものは非合理ではない。実際に恐ろしいことが起きている。だが反応が非合理なのだ。恐怖を感じることと恐怖に基づいて行動することの間には巨大な違いがある。その違いが10年以上のスパンで途方もなく異なる結果を生む。
歴史を振り返ると、その時リスクに見えたものは常に機会だった。前を見ると常にリスクに見える。目の前にあるものをリスクではなく機会として見ることができるか? その視点の転換こそが、富を築く投資家と富を壊す投資家を分ける分水嶺だ。
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