ディズニー(DIS) 95ドル — DCFバリュエーションで見る適正価格と投資判断

ディズニー(DIS) 95ドル — DCFバリュエーションで見る適正価格と投資判断

ディズニー(DIS) 95ドル — DCFバリュエーションで見る適正価格と投資判断

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TL;DR ディズニー現在株価95ドル。DCF分析ベースの適正価格帯は75〜185ドル、中間値120ドル。3月18日のCEO交代(Josh D'Aero)、ストリーミング黒字転換、40億ドルの新規債務など複合変数の中、保守的仮定でも約12%のIRRが算出される。ただし成長率が一桁台中盤に留まる見通しのため、「偉大な企業」と「良い投資」は別物という原則がそのまま当てはまる。

ディズニーの時価総額は1,720億ドル。

もし明日2,000億ドルを渡されて「ディズニーと競争しろ」と言われたら?マーベル、スター・ウォーズ、ピクサー、テーマパーク、クルーズライン、そして世代を超えて浸透したグローバルブランド認知度。2,000億ドルでも難しいだろう。

だがそれは1,720億ドルを支払うべきだという意味ではない。偉大な企業でも間違った価格で買えば悪い投資になる。これがバリュー投資の第五原則だ。

CEO交代と現在のリスク

3月18日、Josh D'AeroがBob IgerからCEO職を引き継いだ。リーダーシップ交代時に市場が不安になるのは自然な反応だ。

重なる悪材料:

  • テーマパーク来場者数の鈍化
  • 拡張投資のための40億ドル新規債務
  • エンターテインメント部門の不振

一方で明るい面もある。Disney+ストリーミングがついに黒字化した。パーク&クルーズ事業は依然として強力なキャッシュ創出源だ。そしてマーベル、スター・ウォーズ、ピクサーという世界最強のコンテンツライブラリを保有している。

財務指標分析

指標数値
時価総額1,720億ドル
5年資本収益率(ROC)3.5%
1年資本収益率(ROC)5%(改善中)
5年売上成長率年9.5%
10年売上成長率年5.8%
3年売上成長率年4.3%

資本収益率が低いのは事実だ。しかしコロナでテーマパークが閉鎖され、Disney+に莫大な投資を注ぎ込んだ10年だった。正常化に伴い数値は改善している。

売上成長率は大企業としては堅調だ。ただし引退した人に再び高成長を期待するのが難しいように、この規模の企業が長期間二桁成長を維持するのは困難だ。

アナリストEPS見通し:今年6.69ドル → 数年内に8.32ドル。売上成長率予想は7%、4.5%、4.5%、2.5%、1%。速くはないが、安定的で持続可能なビジネスだ。

DCFバリュエーション — 私の仮定

10年分析基準で使用した仮定はこうだ。

売上成長率:3% / 5% / 7%(保守的〜楽観的)

純利益率&FCFマージン:8% / 10% / 12%。元は8/12/16で設定したが、過去10年の異常環境を考慮して保守的に調整した。

10年後P/E&P/FCFマルチプル:19倍 / 22倍 / 25倍。市場平均は15〜16倍だが、ディズニーにプレミアムを付与した理由は堀(moat)があるからだ。知的財産権、テーマパーク、グローバルブランド — これは15倍の企業ではない。

内在価値リターン基準:9%

結果:

シナリオ適正価格
保守的75ドル
中間120ドル
楽観的185ドル

現在株価95ドル基準、中間仮定で約12%のIRR。個人の目標リターン率によって十分かもしれないし、不足かもしれない。

核心判断

ディズニーが偉大な企業であることに疑いの余地はない。

問題は95ドルという価格が偉大な投資を作るかどうかだ。保守的仮定の75ドルでは安全マージンがほぼない。中間仮定の120ドルでは26%の上昇余地がある。

私の判断はこうだ:現在の価格で長期保有の観点からは合理的だが、大きな安全マージンが欲しいなら80〜85ドル圏がより魅力的だ。市場のさらなる下落があれば、その時がより確実なエントリーポイントになり得る。

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Ecconomi

米国大学 Finance & Economics 専攻。証券会社レポートアナリスト。

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